本山の里はお茶の理想郷
 
よい茶葉は土づくりから始めます。
 
荒茶づくりから仕上げまで。職人技が活きています。
 

■水と土と、そして人に恵まれて。本山の里は、いわばお茶の理想郷です。

おいしいお茶が育つ産地とは、どんな環境なのでしょうか。まず、比較的冷涼であること。日照時間が適度であること。そして一日の温度差が大きいこと。その条件を満たすのは、川の流れる山あいの地。山の斜面 がつくる影が茶園に日の当たる時間を加減し、また気温を大きく変化させます。さらに、川がもたらす霧が薄いベールをかぶせたように日差しを和らげてくれます。このような土地で育まれるお茶の葉は、ゆっくりと柔らかに芽吹き、やがて類まれな香りを持つお茶に仕上がるのです。しかし、よい茶葉をつくるためにいちばん大切なのは、それを育てる人の技術。お茶の木の性質を見極め、必要な時必要なだけ肥料を与える、適切な時期に適切な整枝を施す、最高のタイミングで摘み取る。それら作業の一つ一つが、茶農家にとって、尽きることのない永遠の課題です。

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